税理士業界のDX最前線。Geminiを活用した「AI導入会計」の具体的事例と成果と今後の展望

税理士法人ブリーロパートーナーズでは、AI技術を積極的に実務へ取り入れ、顧問先様へのサービス品質向上と業務効率化を推進しています。
このコラムでは、現在進行形で当社で行われているAI活用の具体的な3つの事例のご紹介と、今後の展望をまとめています。

  1. 【事例1】OCRからGeminiへ 処理時間の劇的な短縮と高精度化
  2. 【事例2】「過去データ」を教師とする勘定科目の自動判定
  3. 【事例3】現場で判明した課題と、品質維持のための取り組み
  4. 【今後の展望】一人で60社対応可能な強靭な体制へ

【事例1】OCRからGeminiへ 処理時間の劇的な短縮と高精度化

これまでのOCR(光学文字認識)技術に加え、最新の生成AI「Gemini」を実務フローに組み込みました。
その結果、従来の処理方法と比較して1件あたり30〜40分の時短を実現しています。

99%程度の精度で自動変換

手書き領収書や複雑な伝票も高精度でデータ化しました。

弥生インポート形式、マネーフォワードインポート形式への対応

AIが生成したデータを直接会計ソフトへ取り込むフローを確立しました。

プロンプトによる自動生成

振替伝票の作成など、定型業務をAIが自動で肩代わりします。

【事例2】「過去データ」を教師とする勘定科目の自動判定

AI活用の鍵は、過去の仕訳データの活用にあります。
総勘定元帳のデータをAIに参照させることで、各関与先固有の勘定科目を自動判定するシステムを構築しています。
これにより、担当者の経験に依存しない安定した品質の提供が可能となりました。

【事例3】 現場で判明した課題と、品質維持のための取り組み

AIは万能ではありません。
現場での検証を通じて見えてきた細かな課題に対しても、着実に改善策を講じています。

読み取り精度の向上

一部の「¥(円マーク)」付き手書き金額での変換ミスなど、エラーパターンを特定しました。

マニュアルの整備

初心者でもAIを使いこなせるよう、変換ミスのパターンと対処法を明記した標準手順書を作成中です。

管理体制の標準化

GoogleドライブでのGemini共有、プロンプトのバージョン管理を行い、チーム全体で知見を共有しています。

今後の展望一人で60社対応可能な強靭な体制へ

私たちは、単なる時短を目指しているわけではありません。
AI化によって生み出された時間を、より高度な経営コンサルティングや付加価値の高い提案に充てることを目指しています。

資料到着管理の自動化

重要な20%の資料未着により80%の作業が停滞する「ボトルネック」を解消するため、自動催促システムの導入を検討。

フルオートメーション化

通帳・カード明細・領収書の照合作業を全てAIで完結させる計画。

まとめ

税理士法人ブリーロパートーナーズは、最新技術を使いこなすことで、他事務所にはないスピード感と正確性を追求し続けます。
一人で60社程度を高品質にサポートできる体制を構築し、顧問先様のビジネスを強力にバックアップしてまいります。